AIU生の就活事情①就職率100%について
こんにちは!こかちゃんです!
国際教養大学の卒業生として、大学に関する様々なことを日々発信しています!
今回のテーマは「国際教養大学生の就職活動」です。
一言で「就活」と申し上げても、お伝えしたいことがたくさんありすぎるので、今回は「就活事情①」とさせて頂き、今後も続編(就活事情②、③、など)で継続的にご紹介したいと思います!
・就職率が高い理由
・就職先の業界
国際教養大学生の就職率
国際教養大学という大学名を聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
- 英語での授業
- 1年間の留学
- 寮生活
- 秋田での生活
こんなところでしょうか?
実際にGoogleで「国際教養大学」と入力すると、上記のような単語がよく一緒に検索されているせいか、いくつか候補が出てきます。
しかし、国際教養大学は「就職率・就職実績が非常に良い」ということもメディアによく取り上げられており、注目をされています。
では実際、どの程度良いのでしょうか。
まずは就職率に関してです。
国際教養大学のホームページからも見ることができますが、2012年~2019年までの就職率は「100%」となっております。(2020年以降のデータもそろそろ更新されることでしょう)
しかし当然ながら、この「100%」は学生全員が卒業したらみんな企業に就職する、ということを意味しているわけではありません。
卒業後に企業への就職を希望している学生の就職率が「100%」ということです。
なかには、卒業後に国内外の大学院へ進学する学生もいれば、起業してビジネスを始める学生もいます。
ホームページには具体的に割合については掲載されていないため、例年のざっくりした割合をお伝えすると、
このような感じになるかと思います。
でも、ここからがお伝えしたいことです。
世の中には、東大、京大、旧帝大、早慶上智をはじめとする私立上位校など、非常に優秀な大学がたくさんあります。
そのような大学も、就職を希望する学生の就職率は100%にはならずとも、かぎりなく100%に近い数字になることでしょう。
したがって、「学生の就職率が100%」というのはそこまで特別視されることでもない気がしますよね。
ではなぜ国際教養大学は「就職率」に関してそんなに注目されているのでしょうか?
それは、国際教養大学の「有名企業400社への実就職率」が非常に高いからです。
国際教養大学の1学年は200人弱と、通常の大学に比べ、圧倒的に人数が少ないです。
そのために、1学年何万人といる私立大学などとは、「有名企業への就職人数」ではそもそも比較することができません。
例えば、○○銀行への就職人数で比べたとします。
1学年およそ1万人の早稲田大学と1学年200人に満たない国際教養大学生を比較することは、規模が違いすぎるため、当然、就職人数が多くなるのは早稲田大学になります。
しかし、「就職者数 ÷ (卒業者数ー大学院進学者数)」で算出される「実就職率」をもとにすると、大学の規模関係なく比較することができるようになります。
この実就職率で比較をしたデータを見てみると、国際教養大学は全国3位にランクインしています

国際教養大学の開学は2004年です。
開学20年にも満たない秋田の小さい公立大学が、誰もが知るような数々の有名大学を抑え、実就職率ランキングで3位にランクインしていることは、とても評価できることなのではないでしょうか。
就職率が高い理由
①4年間の圧倒的な勉強量、留学経験、英語力
ここまで国際教養大学の就職率の高さをご紹介してきましたが、忘れてはならないのは、その背景には、学生が卒業するまでの4年間でものすごい勉強している、という事実があります。
別の記事でもご紹介していますが、4年間で大学を卒業できるのは、全体の50%ほどしかいません。それほどに勉強についてゆくのが大変です。
少しでも勉強をさぼるとあっという間に単位を落とし、留年してしまうのです。
海外の大学であれば似たような環境の大学は多々ありますが、日本の大学ではこのような状況は珍しいですよね。
このような厳しい4年間を乗り越え、無事に卒業できた学生達、ということがまず1つ目の企業からの評価ポイントです。
続いて、1年間の交換留学など様々な経験をしているため、座学だけでの勉強だけでなく、実際に世界各国の色んな人々関わり、成長した姿も評価されています。
また、留学を経て帰国した国際教養大学生(3年~4年)の英語力に関しては、平均点が920点というデータもあるほど、企業が新卒に求める英語レベルよりも圧倒的に高い水準になっています。
以上より、①大学生活で遊ばずにしっかり勉強してきた点、②1年間海外に留学している点、③高い英語力をもっている点、などが国際教養大学生が評価されている一番の要因といえるでしょう。
②他の大学生に負けてたまるかという雑草魂があること
他の理由を挙げるとすれば、国際教養大学生の多くは負けず嫌いの「雑草魂」があり、その情熱が高い就職率にもつながっているのではないか、と思います。
どういうことかと申し上げますと、
国際教養大学生は1学年の人数が非常に少ない大学です。
そのため、大学4年目になると、学生同士は皆がお互いのことを知っている状態になり、仲が良いため、みんなで一丸となって就活を頑張ろう、という雰囲気・機運が高まります。
まるで、小学校や中学校時代に、運動会や合唱の大会に向けて自分のクラスが
「うぉ~!絶対勝つぞ~!」
と一致団結して他クラスに勝ちにいくような、そんなイメージです(笑)
そのため、「秋田」という東京からはるか離れた就活に不利な地域からでも、
「他の大学生に負けてたまるか!」
と団結して頑張っているのです。
また、その頑張りを大学側(キャリア開発センター)も全力でサポートしてくれるため、集中して就活に取り組むことができます。
企業に出すES(エントリーシート)から面接対策にいたるまで、学生が希望するサポートは何でも対応してくれます。
このように、大学生と大学職員がみんなで一つになって就活に取り組めるのは、規模の小さい国際教養大学ならではの強みだといえます。
就職先の業界
続いて、国際教養大学生の就職先の企業・業界をご紹介したいと思います。
まずは大学ホームページ上から分かる情報を整理してみると、
など多岐にわたることが分かります。
なぜこんなに幅広いのでしょうか。
これは国際教養大学の学部が関係しています。
ご存知の通り、国際教養大学には「経済学部」「商学部」「工学部」のように専門的な学部が存在せず、あるのは「国際教養学部」だけです。
リベラルアーツ大学ですので、何かを専門的に4年間学ぶというよりは、経済、政治、メディア、アートなど、幅広い分野を総合的に学び、それらで得た知見をもとに社会事象・課題を分析する、ということを行っています。
したがって、就職先の業界・企業もある特定の業界に偏ることなく、多種多様になるのです。
しかし、1つ確実にいえる傾向として、どの業界の企業を志望するとしても、やはり国際教養大学生は「グローバル」という軸を重視しています。
4年間英語で授業を受け、1年間の留学を経験し、世界を見てきた国際教養大学は、
「将来は世界をまたにかけ、グローバルに活躍したい!」と思っている学生が非常に多いです。
ここで一つ述べておきたいのは、「グローバルな企業」というのは、社内公用語が英語の企業や外資系の会社だけを指すわけではありません。
当然国際教養大学生の中には海外の企業や外資系コンサル会社などへ就職する人も一定数いますが、日本の大企業にも、世界中に支社を持ち、社員がグローバルに活躍できる機会が豊富な会社が多くあるため、そのような会社を目指す学生もたくさんいます。
具体的には、高い技術力を持ち、世界中で活躍するメーカーや商社などです。
一概にメーカーといっても、キッコーマンやキューピーなどの食品メーカー、旭化成やAGCなどの素材メーカー、トヨタや日産などの自動車メーカーにいたるまで、こちらも他業界にわたります。
商社に関しても、就職人気企業ランキングで常に上位に位置する総合商社をはじめ、専門商社にも毎年数人ほどの学生が就職しています。
したがって、国際教養大学生は就職先としてどのような業界を選ぶのか、という質問に関しては、
「本当に学生によって様々です」
としかお答えすることができません(笑)
(例年、メーカーへの就職者が一番多いですが、それ以外の業界は年によって変動があるため、一概に傾向をお伝えすることはできません)
しかし裏をかえせば、それだけ多種多様な業界への就職のチャンスがあるということですので、これから国際教養大学を受験したいと考えている受験生にとっては色んな将来のキャリアを考えることができ、非常におすすめできます。
具体的な企業名を知りたい方:➡ 詳細は 大学のホームページをご参照ください!
今回の記事は以上になります!
いかがだったでしょうか?
少しでもこちらの記事が役に立った!という方はぜひ他の記事もご覧ください!
みなさんごきげんよう~ ( ´∀` )
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